2008-01-01から1年間の記事一覧

shigE 孫子の平凡

うちなーにおらる あめりかさんには おもいやりよさん うちらのしごとは おもーいヤリだけ やまとのくには まぐろがすきだ やめてへびくう さばいばるには サバいばるだけ ばんじきゅうすぞ えとずとことばと このさいつかおう ばんのうきゅうす おちゃけの…

RUBY・・・kuji

トラヴィスの装置#04・・・kuji

アルフォンソの擬態竜・・・kuji

孫子の平寧   shigE

おもいおもり おもおもしく ちきゅうの ちゅうしんへ ひとりひとり すいちょくに おろしている まつまちかた まちまちで うみのかなた すいへいせん みんなみんな まちこがれて ひとみこらす しんぎのほどは うそかまことか まことかうそか ひょうたんから …

ノラ猫ちゃん    fou

ノラちゃんはトットコトットコ歩く。 ノラちゃんは1〜2年、長くて5年の命だという。 家猫ちゃんは15年が当たり前、20年も珍しくないという。 ねこちゃんは人間の4倍の時間の早さで成長するという。 ねこちゃんは時速50キロで走り、自分の背丈の7倍をジ…

猫は記憶されるのか。歴史に名を残せるのか。      fou

猫は思い出の中に生きられるのか。 猫はそれを求めているのか。 猫は何かを求めているのか。 死んだ猫は恨みをだいたままに死んだのか。 すっかり澄明な水に精算をしたのか。 何もこの世に残したものはないのかね。 思いを綯えてほどけなかった糸玉はないの…

トラヴィスの装置・・・kuji

孫子の平均

どーんどーんと ほうだんがとぶ にくだんせんで ゆみやをくぐり あいてふところ ぐさりととどめ ぴかっぴかっと げんばくもどき やりのほさきが てきいむきだし しんけんしらは さばいてかわせ ごううとともに かみなりなって ゆめでせんとう かおみしりたち…

夏祭り     fou

シッポふりふり こんなに愛しているのに シッポぴたぴた こんなに待っているのに ただひたすらに待ちながら しっかりみっちりグルーミング たっぷりまったり顔洗い ああ、町は夏祭り 笛と太鼓のにぎわいだ 陽は灼熱、道路を燃やす 風は炎熱、日陰を焦がす 神…

皮膚の映画・・・kuji

阿蘇豊 <船上の人>にインスパイアされて制作

孫子の平生  shigE

みるだけじゃあない きくだけじゃあない かぐだけじゃあない あじわいふれるだけ まつのみのまつみに あたまでではなく みぎてでではなく ひだりてでもなく みぎあしではなく ひだりあしからだ だいのうをではない しょうのうでもない あいだではしずかに ご…

girl 21.6mm・・・kuji

孫子の平地  shigE

ぼくプールのなかで おしっこしちゃった だめでしょトイレで まえにしとかないと がまんしてるよりも きもちいいんだもん わたしうみにゆくと きがつくとしちゃう そうねはまにあがる まえにでちゃうわね がまんしてるよりも きもちいいんだもん わたしゃか…

めだか   fou

ある日、僕はめだかになった。 めだかは群れてるようで、群れてはいない。 それで僕も群れずに泳いだ。 師はいるかと訪うてみれば、めだかはめだか。 ここは何処だと問うてみれば、誰にも分からない。 今はいつかと問うてみれば、ここは小さな池の中。ふーん…

にゃんにゃんにゃにゃあ〜ん♬   fou

ねこにゃんにゃんにゃん=^∇^*=ねこにゃんにゃんにゃん=^∇^*= あっち向いてホイ! こっち向いてにゃん! ほんにお前は道化者? ほんにお前は寂しがり! にゃんにゃんにゃ〜ん にゃんにゃんにゃ〜ん お前とおいらは一心同体 にゃんにゃんにゃ〜ん 食事も一緒、…

父よ。    fou

父よ。 御身傷わし。 御身労れ。 御心遥けし。 御霊抱く。 御教え詳らかならず。見上ぐ 御光り指示すのみにてただ困惑。 御光り乱る。 御燈見明るむ。 明鏡照らさず。 弥勒御首頂戴。 御意御首感謝。 御霊彷徨う。 禊の時至れり尽くせり。 見果てぬ障壁に夢…

孫子の平野 shigE

ほととぎすがとんでゆく とっきょきょかきょくと おをひいて なきながら あめあがりのけいだいを すぎのさきのこずえから ふかいちょうめいなこえ おぼうさんはせっきょう ものにこだわらんように きをひいて わらわせる ほんどうのうらにわには しずくした…

Reverse side of piano by kuji

燈火   fou

燈火を灯せ 篝火となれ 煖炉となれ 燈火は憐れ 冷たく点る 哀しく光る 光り届かず 光りは儚く 冷たい色だ 思いは白く 青き光りに 姿を誤りて 思いは裂けて 役目を果さず ただ回るのみ 回る姿の潔さ 回る回る回る まだまだ回る 妖しき光り 燐火となる 麟角稀…

わがままな猫。   fou

わがままなねこがおとなしいと不思議です。 おとなしいと心配です。話しかけても応えません。 身体の具合が悪い?風邪をひいた?実は、かなり悩んでいるようです。まあ、いろいろと悩みがあるでしょうが、聞かなかったことにするね。 君の悩みは、人間の私に…

孫子の平然  shigE

ころんだんだよ きがついたらね いきいあまって ひだりのまぶた ちがあふれでて みぎてとひじも すりむくじこだ よろこんだとたん あしもとすくわれ とびあがったまま あたまからじめん だいじょうぶなの わからないけどね まがわるかったね てがすべってさ …

Phantom pain by kuji

時計 fou

今日の時計には、今日がある 明日はない 昨日もない今日の時計には、 今日の半日しかない見えない半日は、昨日なのか、明日なのか 半日しかない今日を一所懸命遊ぶ 見えない半日を探す チッチッチッと逃げる針を追いかけて チッチッチッと追いたてられる あ…

孫子の平年

したのきみちゃん きょうはどしたの とおいところには けっしていかない だからおるすばん しなやかなてあし おもいきりのいい きめのかただのに いつもひとみしり はじめてのばしょ うえのみきちゃん やさしくみまもり いっぽひきがちだ ひとりしんみりだ …

Nickel Odeon #6 by kuji

春宵            fou

闇よ 碧濃き闇よ底深き闇よ はてなき闇よ 闇に潜む魔物たちよ 闇からいでよ光を与えよ 光を浴びよ 双頭の蛇よ 二つに裂けた赤い舌よ 二つに裂けた二つの赤い舌よその舌先に絡まる夜の美女よそのしなやかな肢体は闇の衣をまとい 闇を切り裂き 蒼白き肌に闇は…

原罪             fou

おばあちゃんがリンゴをむいてくれた。田舎から来たおばあちゃんがリンゴをむいてくれた。僕は小学校に入る前だった。おばあちゃんが皺くちゃの手でリンゴをむいてくれた。僕は皺くちゃの手を見ていた。さぁ、どうぞ。僕は皺くちゃの手でむいたリンゴが食べ…

孫子の平定   shigE

えりちゃんはピンクの スイムキャップを被り 誰かとプールで泳ぐ日 水着でもゴーグルでも ここに名前を書いてた 心の頭に発する怒りの ショッキングピンクで りえちゃんはパチンコ 咥えタバコとライター マブダチらと店で稼ぐ ジャージや割烹着姿で 自らの名…

夢の中の街    fou

私は街をひとつ持っている。夢の中に街がある。私の街がある。いつもの街だ。夢に出て来るいつもの街がある。 そこは私だけの街だ。 よく知っているようで、よくわからない。ふらふらと迷いながら、少しづつ思い出す。 あぁ、あの街だ。 街は街のなりわいを…