Year of the Horse

孫子の円塔     sur-

ひとしくんはかって やくそくしていても なかなかこないまま そのいいわけだけは ごじゅうもならべる ただしくんはよいこ やくそくはまもるし だれにでもしんせつ あかるくほがらかで いけんはこうへいだ ひろしくんはしずか やくそくはやくそく けんけんが…

孫子の円周     shige

いろもかたちもおともなく おもみもけはいもわからず あらゆるものがなかったが ないというものもいないし はじまりはおもいみるだけ しんじゅにひかりがあたり いろかたちおおきさごとに わけられてみをかざられる おんなたちをかがやかして いることはいる…

孫子の円塔     shige

かつてにねんななかげつ とんこうばっこうくつで へんしょくはくらくした へきがをみごとにもしゃ ちょうだいせんのきゅうきょ いまたいぺいがいそうけいの ふたまたにめんしたしきちに きこえるのはさるたちのこえ けいがんずはがんさくなのか 81258まいの…

孫子の円転     shige

このまえとおんなじだね ろっかーにぬいだものを いれてひとおよぎしては たべてねむっておおきく なってくおんなじこのこ このろっかーとがないよ のうてんかかとおとしだ そのときとおなじでござる てんかわけめのたたかいに おくれとらじとはせさんじ さ…

孫子の空白     shige

みそかごと ふかくしずかに ことをおこす きもちいれかえ ほんきでいこう あからさま あれるこころ まきちらす きょうきのさた ほんまくやしい いのりしずめる あおいけいじばん うごくもののけはい ひそむもののといき りょうきょくたん

孫子の空位     shige

ひがのぼるころ かいだんのぼり ひかりをあびて おれはめざめた くっきりみえて いみはわからず ぼんやりしても あるものはある ひがおちるころ かいだんおりて くらがりのもの あいつがさがす

Fragments in Hanoi by aso

Fragments in Hanoi何を書いてもいいように思えるんだ ブローディガンを読んでいると さっき潰した蚊が最後に見たもの こぼして壁を伝ったコーヒーのラインのまっすぐなこと そんなのもその気になればうまく料理できそうだ 薄味だけど隠し味が効いてるように…

孫子の空耳  Salvatore Licitra に

くらくしめったこえ しんじゅとりのうた ひとつぶのひかりが あなたのくびかざり みみにのこるひびき のびしろのあるこえ ながれぼしまぼろし くらやみのそこから そのかたのこころへ てわたすはしろばら しんからひびくこえ ひょうりゅうしゃの ひるいなき…

いまのまま by aso

テーブルの下のゴミ箱のそばに おちているなにやらビニールのごとき いや、サランラップのまるめたものか そう、さっきまでルビー色のポメロを包んでいた ゴミ箱ねらってまるめて指から放したのに サランラップはなぜか入ろうとせず ひとり床にうずくまって…

孫子の空底 ②          

よるになるとたたまれるつばさ こうもりはさかさまからめざめ ちょうおんぱでとびまわりつつ あけがたにすみかにもどるのだ よるになるときざまれているはだ ほにゅうるいのなめらかなしるし じじこっこくしんちんたいしゃし あけがたにあらたなすがたでいる…

孫子の空底     shige

よいやみせまれば なやみはふかまり いまとうきょうは きそくえんえんの ひろばのみつどだ ひとたびのどくを もってなやむけど ひといつくしめば もえさかるこころ さますものありて なおいきふきかけ しゃくねつのきを そらさずうけとめ ひょうたんのさけ …

孫子の空蒙     shige

おいたちはるかなる せいりゅうのほとり くちぼそうしがえる おはぐろとんぼとび そこなしのふちから のぞくほのぐらきは おいたがすぎる えびがにのかわ かえるのかわ せみのはね ばったのあし ひきはぎむしり おいたろばにのり せにゆられるひと ろばのみ…

孫子の空隙     shige

かびのきんしが ねをはりのばし うつわのよこに からみついてる どくそのしみが ぬぐいとれない じゅもんみたい てんのあみめが ゆるくひろがり うつわのふちに おおいかぶさる てきいかげぐち もれなくきいて くださるおつげ あたまのなかで ひばながはしり…

孫子の空転     shige

わがままなまま おもうがままに ふるまうことが よくもわるくも わしのいきかた ひとのことなど しったことかい がまんだがまん こげるなべぞこ いわれるこころ せなかにつらら たえてることは じしんのことば あしたにまわし むがむちゅうに ぼっとうしたら…

孫子の空報     shige

いつものきものね いつものはきもの いつものもちもの いつものきもちが いつのまにかうせ いつのものなのか いつまであったか いつかはあったが いつごろかふめいいつもののみもの いつまでのめるか いつしかわすれて いつかはのもうと いつごろやくそく い…

ブラック・スワン   kuji

孫子の空間     shige

つぎはかちたいね どんなあいてだか すごいぱんちだよ らーめんやきぶた みずながたべたい つまらぬことから あんなやつともめ じんせいあやまつ ふろりだのままへ みずにながしたい ついでのつきあい そんなわけだけど よりょくはないよ もどれぬふたりが …

孫子の空地 shige

ものに あたる あしば くずれ くるい ひとに かたる もちば まとめ まるい のうに せまる せかい わかれ わるい

筋肉の建築・・・kuji

十一月の・・・ by aso

十一月のはんぱな夜に 私の人 私の人よ テレビでは世界ナンバーワンのナダルと 元世界ナンバーワンのロディックの死闘 外は小ぬか雨 メガネがないと本を読めない年になって メガネをかけても私の人は来ない 一瞬のボールがラインを割ったかどうかというきわ…

深層濾過・・・kuji

孫子の空色      shige

むらさきのいがに くるまれたたまご しゃべれないくち ははすなにうもれ むらさきのはねに かきこまれたうた ききとれないこえ はだにとじこまれ むらさきにけむる まつげのかげのめ うごかせないての かぎはのみこまれ

孫子の平身 shige

ゆうまぐれ きまぐれに つきあうと しぐれゆく ぶきみなず あさっぱら きすぐれて ばんがいち こおりつく わきみずも はくちゅう やさぐれて ふところは からからに わきもみず

八分儀座・・・kuji

孫子の平説     shige

これはしか でもうまだ どっちかい いいくるめ ふはいする それはのみ だからさす いたるとこ かゆくても とどかない あれはいわ ふえるって ばかなこと じゃりすな くだけちる

shiG

これしか ない おもてにあらわれる かんじょうのきわみ これのみ だと ないしんいいきかせ ろんりのせとぎわか これだけ そく きもちのおくそこ そんざいのありか

アンドロメダ・・・kuji

ひび われ     shige

きょうもまた いらいら かっかっする ん おたく おしごとは おおきな かたがしずみ ずいぶんまえから ちょきちょき てまひまかけ あ たいしょう ぼんさいは かすかな おなかのゆがみ ひさしぶりだから どきどき わくわくするね ね ぱぱ はやくおよごう ちい…

孫子の平法    shige

こおりならあたためればとける あたためてもあたためてもとけない それをなんとよべばよいのだろうか みずであればひやすことができる ひやしてもひやしてもあつい それをなんとなづければよいのか ゆかげんのほどよいふろにひたる なだめてもすかしてもわか…