孫子の円塔 sur-
ひとしくんはかって
やくそくしていても
なかなかこないまま
そのいいわけだけは
ごじゅうもならべる
ただしくんはよいこ
やくそくはまもるし
だれにでもしんせつ
あかるくほがらかで
いけんはこうへいだ
ひろしくんはしずか
やくそくはやくそく
けんけんがくがくも
いつのまにかなごみ
ついなかよしこよし
孫子の円周 shige
いろもかたちもおともなく
おもみもけはいもわからず
あらゆるものがなかったが
ないというものもいないし
はじまりはおもいみるだけ
しんじゅにひかりがあたり
いろかたちおおきさごとに
わけられてみをかざられる
おんなたちをかがやかして
いることはいるのだけれど
きおくにあるげんふうけい
うみとそらともりとはたけ
たがやしていたひとさえも
いまはうしなわれているが
このえにはかぜがふいてる
孫子の円塔 shige
かつてにねんななかげつ
とんこうばっこうくつで
へんしょくはくらくした
へきがをみごとにもしゃ
ちょうだいせんのきゅうきょ
いまたいぺいがいそうけいの
ふたまたにめんしたしきちに
きこえるのはさるたちのこえ
けいがんずはがんさくなのか
81258まいのもくはんに
こうらいたいぞうきょう
きざんでほかんしている
てぐかやさんのへいんさ
ぞうきょうばんでんのゆか
ぶっきょうきょうてんには
ふきぬけるかぜのかいりつ
ほんでんまえいしのそとば
ひざまづいてさんぱいする
ひゃくねんたってつくり
つづけるきょうかいには
れんがつみやいしくたち
さぐらだ・ふぁみりあで
かたるにあのちちゅうから
ほりだしたそざいでもって
すいちょくのとうをきづき
せんたんにはほしをのせて
いのちのきおくをさしだす
孫子の円転 shige
このまえとおんなじだね
ろっかーにぬいだものを
いれてひとおよぎしては
たべてねむっておおきく
なってくおんなじこのこ
このろっかーとがないよ
のうてんかかとおとしだ
そのときとおなじでござる
てんかわけめのたたかいに
おくれとらじとはせさんじ
さしてくみふせくびきって
みぎわがそまるちのうみだ
たたかいにかったのはだれ
きよほうへんこけらおとし
あのひととおんなじだね
ふたまたこうやくはがす
あのてこのてでさそって
あげくのはてはしっとの
あらしほをはるこぶねは
どぶがわにうかぶこのは
ごくらくまくらおとしだ
孫子の空位 shige
ひがのぼるころ
かいだんのぼり
ひかりをあびて
おれはめざめた
くっきりみえて
いみはわからず
ぼんやりしても
あるものはある
ひがおちるころ
かいだんおりて
くらがりのもの
あいつがさがす